Coolief疼痛管理用高周波システム治療のご案内

Coolief疼痛管理用高周波システムとは?

痛みを感じる神経(感覚神経と言います)に対して、高周波(ラジオ波と呼ばれる電磁波)を流し感覚神経を部分的に(組織を焼いて破壊する外科的治療法)し、痛みを軽減する治療です。

対象となる疾患

変形性膝関節症と診断された患者さまの中で、お薬やヒアルロン酸注入など関節内注射の治療を行っても痛みが軽減しない患者様が対象となります。

治療の特徴

・変形性膝関節症と診断された膝に針を刺します。

・焼灼する前に膝の感覚神経が、痛みを軽減するか?少量の麻酔薬を使い、除痛を確認します。(診断テストブロックと言います)

・1度の治療で3つの膝の感覚神経を焼灼します。

・治療は局所麻酔を使います。

・安静後、治療前と同様に歩行が可能です。

治療の流れ

1. 変形性膝関節症と診断された膝に超音波エコーで診断テストブロックを行います。

2. 痛み度合いを確認します。痛みが半分以下に少なくなれば治療に進みます。

3. 再度、変形性膝関節症と診断された膝に超音波エコーで焼灼用の針を刺し、焼灼します。

3つの膝感覚神経の焼灼は、40分程度の治療時間です。

治療で予想される利益/不利益について

予想される利益

治療後6ヶ月時点で、治療前よりも痛みを感じる程度が50%減った患者様の割合は74.1%でした。一方で、従来の治療方法の一つであるステロイド関節注射で、痛みを感じる程度が50%減った患者様の割合は16.2%でした。Coolief疼痛管理用高周波システムの治療で、痛みを抑える割合が高かったと報告されています。

予想される不利益

Coolief疼痛管理用高周波システムには効果だけではなく、機器の不具合や副作用もあ
ります。現在までの試験の結果、治療する機器に関連する場合、関連しない場合を含め
感覚神経

以下のような症状が報告され、出現する可能性があります。

1:ケーブル類の不具合、コネクタ部の接続不良および不具合、プローブの不具合など

2:熱傷、痙攣・筋収縮、局所感染、神経血管損傷および異常感覚、疼痛の増悪、その他予期せぬ合併症

3: 皮膚かぶれ、発赤、皮下出血

Coolief疼痛管理用高周波システム
焼灼術用電気手術ユニットとして、令和4年9月6日に厚生労働省の薬事承認を取得しています。

☆当院での自由診療について

PFC-FD療法について

【PRP療法(PFC-FD™療法)とは】
PRP(PFC-FD™)療法は、患者さん自身の血液由来の成長因子を活用する治療法です。

※PFC-FD™はセルソース株式会社の提供する商標です

PRP(Platelet Rich Plasma:多血小板血漿)療法とは、ご自身の血液に含まれる”成長因子”による修復機能を活用して「治癒力」を高める新しい治療法です。
近年、メジャーリーグの選手などプロスポーツ選手のケガや故障の治療にPRP療法が使用され、一般の方への関節の痛み・腱、靱帯、筋肉の損傷などに対する治療法としても注目されています。
当院で行うPFC-FD™療法は、患者さんご自身の血液を採取してPRPを抽出し、さらに成長因子を豊富に含むPFC-FD(Platelet-derived Factor Concentrate Freeze Dry:血小板由来因子濃縮物-凍結真空乾燥)に加工したものを患部に注射して自己修復機能を促進し、痛みの軽減や傷ついた箇所の治癒を目指す治療法です。
PFC-FD™療法は主に変形性関節症による痛みに有効とされていますが、筋肉や腱の付着部、靭帯などの痛みにも効果が期待されています。

【PRP療法(PFC-FD™療法)はこんな方におすすめします】
●ヒアルロン酸やステロイドを注射しても痛みがとれない、あるいはすぐに戻ってしまう。
●人工関節手術を勧められたが、まだしたくない。筋や腱の損傷を早く治したい。
●再生医療を受けたい。

【PFC-FD™療法で改善が期待できる疾患】
●変形性膝関節症
●変形性股関節症
●変形性足関節症
●膝前十字靭帯損傷
●肘関節靱帯損傷(野球肘)
●膝蓋腱炎(ジャンパー肘)
●アキレス腱障害(アキレス腱炎・腱周囲炎)
●上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
●上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)
●足底腱膜炎
●筋損傷(肉離れ)
●靱帯損傷(肘・膝・足関節)
●手関節TFCC損傷

【治療の流れ】
●診察と採血(1部位につき約50ml)
採取した血液を再生医療センターに送り、PFC-FD™へ加工(配送から加工まで約3週間)します。(PFC-FD™は6か月間保存可能です。)
保存期間内に注射の予約をしてください。
腱や靭帯の治療の場合2-3か月後2回目の注射を行うこともあります。

【PFC-FD™ 治療の流れ】
※良い治療効果を得るためには、PFC-FD™注射の後にリハビリを行うことが必須です。

【費用】
PFC-FD™療法は保険適用外の治療です。そのため費用は、自己負担となります。

※自由診療の場合、同日他の保険診療は受けられません。

PFC-FD™(採血) 15,000円
PFC-FD™(注射) 125,000円